お悔やみを伝えたい.com
2018.09.28
出張で得意先の担当者のお葬式に行けなかった。 (30代男性)
得意先の担当者が亡くなられたが、出張で葬儀に参列できない。 担当者様のお宅に招いていただくなど、親しくしていただいたので、 何らかの形でお悔やみの気持ちを伝えたい。どうすればいいだろうか。
お悔やみの気持ちを伝える方法は、さまざまです。それぞれの状況に応じた方法を考えてみましょう。
1. まず葬儀前にできることとは
出張に行かれる前に、まずは今できることを考えましょう。
会社間のお取引が濃い関係ですと、あなたが出張で行けなくても、上司の方が参列されるはずです。弔電・供花の手配など会社としてできることをまず上司に確認しましょう。
ですが、お仕事の関係にとどまらず、個人的に想いのある方なら、あなた自身のお悔やみの気持ちを伝えたいと思われるのではないでしょうか。
2. 葬儀後にお悔やみを伝える方法
葬儀が終わった後に、何らかの形でお悔やみの気持ちを伝えるなら、会社をそれほど意識しなくてもよいと思います。
家族ぐるみのお付き合いなど、親しさによってお悔やみを伝える方法が変わりますので、ご自身にあった方法を考えてみましょう。
■ 訪問
あなたがご遺族とも親しかったなら、落ち着かれた頃合いに弔問されるのも一つの方法です。訪問が喪明け前のときは、長居せずに、お悔やみの気持ちを伝えましょう。訪問の際は、お供えものがあればよりいいですね。
■ 電話
ご遺族と面識がある場合は、電話も一つの方法です。 お悔やみの言葉をまず伝え、故人との思い出話をすると少しでもご遺族の気が落ち着くかと思います。ただ、思わぬ長電話により、かえってご迷惑になることもありますので、できるだけ手短に話しましょう。
■ 手紙
パソコンやスマホが普及している昨今では、直筆の手紙を書くとより心が伝わります。手紙の挨拶文につきましては、コチラをご参考になさってください。
■ お供えものを送る
お悔やみの気持ちを伝えるのに、お供えものを送る方は多いです。 品物だけでなく、一筆箋や手紙を添えると、より想いが伝わりますね。お供えものを送るのは、葬儀後、落ちつかれた10~49日が目安です。
どんなものがよいかは、次の章で考えてみましょう。
メリット | デメリット | |
訪問 | もっとも丁寧な弔意の示し方。 直接お会いするので先方の状況がわかりやすく、その対応も柔軟にできる。 |
葬儀前の遺族は多忙であり状況によっては、かえって迷惑になることもある。 |
電話 | 早く弔意を伝えられる。 直接会話するので、相手の状況がわかりやすい。 |
葬儀前の遺族は多忙であり状況によっては、かえって迷惑になることも。 |
手紙 | 訪問の次に丁寧な弔意の示し方。 | 到着まで時間がかかる。筆不精には辛い。 |
お供えものを送る | お金がかかっているだけでなく、「買う」「選ぶ」という手間自体に気持ちを込められる。 |
お返しの気遣いを相手にさせてしまう。 |
ご自身にあったお悔やみの伝え方は見つかりましたか?訪問・電話・手紙いずれの場合も、お悔やみの言葉と葬儀に参列できなかったお詫びをまず伝え、故人によくしていただいことや思い出話をされるとご遺族の心が和むのではないでしょうか。
お悔やみを伝える際に、+αお供えものがあれば、よりいいですね。
3. お供えものについて
では、お供えものは、どんなものがよいのでしょうか。一緒に考えてみましょう。 ほとんどの場合、お供えものは、①食べもの ②供花 ③お線香・ロウソクなどに分けられます。
①食べもの
おまんじゅうなどのお菓子や果物が一般的ですが、土地によっては五穀や野菜を送られる方もいらっしゃいます。また、故人が好きだったものやみんなで分けられるものを選ばれることもあります。
②供花
花は、白が基本です。もし色を混ぜるなら、紫か青くらいまでとされています。ですが、故人が好きだった花を送るときは、白や青でなくても良いでしょう。
③お線香・ロウソクなど
お線香はあの世とこの世の道しるべになると言われています。故人が迷われないようにという願いが込められています。一般的にお線香を送る方が多いです。
4. メリット・デメリット
お供えものは、それぞれメリット・デメリットがあるので、具体的にどんなものが適しているのか考えてみましょう。
お供えもの | メリット | デメリット |
---|---|---|
お線香 |
「香りが穢れをはらう」「仏様の食べ物になる」など供養としての意義が深い。 |
供えられたまま開封されないこともある。 |
お花 |
高級感がある。 |
香りが苦手な方もいる。高価。 虫がつくことがある。 置き場所をとってしまう。 |
食べもの | 法事の場合、親族で分けやすい。 お盆やお彼岸の場合はお土産の意味合いも含まれる。 |
賞味期限がある。 |
ロウソク | 「炎で不浄を清める」「煩悩の闇に光をあてる」など供養としての意義が深い。 | 供えられたまま開封されないこともある。 火事の心配。 |
5. 予算
会社間では、5,000円~10,000円が相場とされていますが、今回は個人で送るケースなので、3,000円~5,000円が一般的ですね。また「お返しをどうするか」など。かえって先方の負担になることもありますので、高価なものは避けた方が良いでしょう。
6. まとめ
いかがでしたか?
お悔やみを伝える方法は、状況によってさまざまだとおわかりいただけたかと思います。
もう一度、ポイントをおさらいしてみましょう。
まずは、
・葬儀の前にできること
・葬儀の後にできること
に分けて考える
次に葬儀後にお悔やみを伝える方法については、
・訪問、電話、手紙、お供えものなどいくつかの方法がある。
・それぞれにメリット・デメリットがある。
・あなたや相手方の事情によって適しているものを選ぶ
となります。
大切なのは、故人を偲ぶ気持ち、ご遺族の悲しみへの共感を伝えるあなたの心です。電話も手紙もお供えものも、そのための手段に過ぎません。ご自身にあったお悔やみの伝え方を考えてみてください。
あなたの想いが伝わるといいですね。