お悔やみを伝えたい.com

2018.09.28

結婚後、夫の実家に初の里帰り。 お供えものは何がいいの?(30代女性)

 今年の春に結婚したばかりの嫁ビギナーです。今度のお盆に夫の実家に行きます。結婚前のご挨拶でお伺いした際に大きな仏壇があったので、お供えものがいるかと。でも何が良いのかしら。

今年の春に結婚したばかりの嫁ビギナーです。今度のお盆に夫の実家に行きます。結婚前のご挨拶でお伺いした際に大きな仏壇があったので、お供えものがいるかと。でも何が良いのかしら。

はじめて夫の実家に帰省。それまで気にしていなかった、夫のご実家のしきたりや人間関係が見えてきたり…。そして何より気になるお姑さんの目。

気を遣うことだらけで、いろいろ悩みますよね。なかでもお仏壇へのお供えものは、手土産の意味も兼ねるので、一番アタマを悩ませるのでは?でも、逆に気の利いたお供えもので、あなたの株があがることも。「デキる嫁」を目指して、一緒に考えてみましょう。

1. お盆の意味

そもそも、お盆とは何でしょうか?
将来お子さまから「お盆って何?」と聞かれたとき、何と説明されますか?

お盆とは、ご先祖様があの世である「彼岸」から、この世である「此岸」にお帰りになることをいいます。子孫の私たちにとっては、ご先祖様をお迎えして、ひとときのおもてなしをし、そしてまたあの世にお戻りになる際に、お見送りをすることです。各地で「送り火」の行事が催されるのはこのためです。

もちろん、お供えものをすることも供養ですが、家族や親せきが仲良く集まることや、子どもたちにご先祖様への感謝の気持ちを教えることが何よりの供養だと思います。品物を選ぶ前の心がまえとして、こういった本来の意味を理解し、ご先祖様を敬う気持ちを持つことが大切です。

 

2. 親戚づきあいとしての心がまえ

先ほど「心がまえ」と申しましたが、もうひとつ大切な心がまえがあります。それは親戚同士のバランスです。ご実家を訪れるのが、あなたのご夫妻だけであれば問題はないのですが、たいていは、他の親戚も集まったりするケースが多いかと思います。

そして、どういった品物をどれくらいの予算でお供えするのかは、暗黙の了解的なものがあり、そこから大きく外れてしまうと、イヤミの一つや二つで済めばまだいい方で、ヘタをすれば、親戚間での村八分の憂き目にあうことも…。

なんてことにならないように、ここは事前のリサーチが必要です。一番よいのは、もちろんご主人に聞いてみることですが、男はこういったことに無頓着なもので、「なんでもいいんじゃない?」という答えになっていない答えが返ってくることが多いのでは?

そこで頼りになるのが、女性同士の親戚ラインです。義理の姉妹やオバさんに、それとなくどうすればいいのか聞いてみましょう。よほどイケズな方でない限り、適切なアドバイスをしてくれるはずです。また、そういった相談をキッカケに親戚同士の仲を深めるチャンスでもあります。

という、あの世のご先祖様とは別に、現世でのドロドロとした人間関係を抑えたうえで、次項からは一般論としてのお供えものの種類や予算について考えてみましょう。


 

3. お供えものの種類

お供えものには、いろいろな種類があり、それぞれに利点・難点があります。

下の表にざっくりとまとめましたが、先ほど申した通りあくまで一般論です。まずはオトナのたしなみとして押えておきつつ、親戚間のバランスなど「オトナの事情」と合わせて、品物を定めましょう。 

お供えもの メリット デメリット
お線香

「香りが穢れをはらう」「仏様の食べ物になる」など供養としての意義が深い。

供えられたまま開封されないこともある。
香りが苦手な方もいる。

お花

高級感がある。
遺族の心を慰める意味合いもある。

香りが苦手な方もいる。高価。
虫がつくことがある。
置き場所をとってしまう。
食べもの 法事の場合、親族で分けやすい。
お盆やお彼岸の場合はお土産の意味合いも含まれる。
賞味期限がある。
ロウソク 「炎で不浄を清める」「煩悩の闇に光をあてる」など供養としての意義が深い。 供えられたまま開封されないこともある。
火事の心配

 

4. 予算

それでは次に、気になる予算を考えてみましょう。一般的な相場は3,000円~5,000円といわれています。ご夫婦2人だけの帰省で、他の親戚に配慮の必要がない場合は、ひとまずこれを目安に以下の2点を考慮して予算を決めましょう。

①実家に集まる人数(ご実家のご家族+親戚の人数)
食べものにする場合は、みんなで分けることが多いので、頭数分が揃ってないと「食べものの恨み」を買ってしまうことも。

②日帰りorお泊まり?
ご実家にお世話になる度合いによっては、グレードを変える必要も。あるいはお供えとは別にお土産を用意するという手もあります。

また、はじめてのお供え=今後のお供え相場がここで決まってしまいます。今は家計に余裕があるかもしれませんが、いずれお子さんができれば、家計に頭を悩ますことに。先のことも見すえて、予算を考えてみましょう。大切なことは、ご先祖様への、そして義父母への感謝の気持ちです。言葉や態度で心が伝われば、金額にこだわる必要はありません。
 

5. デキる嫁のあなたなら

少し変化球になるので、はじめてのお盆にはおススメしませんが、

たとえば、
・孫の写真を見せ、孫からの手紙を聞かせる

あるいは、ご先祖様の好みや趣味にあわせて
・昔大好きだったお酒やひまわりの花をお供えする
・囲碁が好きだったおじいちゃんのために名棋譜を並べる
・俳句同好会だったおばあちゃんのために作った1句を詠む
+αでこういった気を利かせると、場がなごんでアナタの株も上がるかも。

故人の思い出をご主人やご親せきに聞いてみるというのも会話のネタにもなっていいですよね。仏壇まわりがお供えものでにぎやかになると、ご先祖様も喜ばれることでしょう。

なお、言い忘れてましたが、親戚の方にアドバイスをいただいた場合、帰省中にさりげなくお礼を言っておきましょう。そういったちよっとした気遣いが良好な関係を作ります。

 

6. まとめ

いかがでしたか?お悩みは解決したでしょうか?

くりかえし親戚間のバランスに触れましたが、それを重要視するかどうかはご主人と相談するのがベストでしょう。1年目は様子見として足並みを揃えておき、2年目以降にアナタらしいお供えを考えるのが無難かもしれませんね。

大切なことは品物そのものよりも、ご先祖様への感謝の心を持つこと。
気持ちよくお盆休みを過ごせるといいですね!

ビジネス関連記事



プライベート関連記事