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2019.03.29
社会人サークルのA君の一周忌。連名で送るお供えものは何がよいでしょうか。(30代男性)
社会人の写真サークルで一緒だったA君が亡くなってまもなく一年が経とうとしています。僕たちのグループは仲が良く、10年来の付き合いで、旅行も一緒に行っていました。その旅行先でA君は交通事故で亡くなってしまいました。一緒に行った旅行から一年経つので、何かしたいと思いたちました。みんなA君を慕っていたので、何人かで命日の前にお供えものを送ろうと考えています。連名で送るお供えものは何がよいでしょうか。
A君はムードメーカーだったのでしょうか。
写真サークルですので、写真にちなんだものがよいかもしれませんね。どんなものがよいか考えてみましょう。
1. 方法
連名でお供えものを送る際、ポイントが一つあります。
「誰が取りまとめ役になるのか」です。
■取りまとめ役
グループ連名で品物を送るなら、取りまとめる人が必要です。あなたが率先して取りまとめ役になるのか、他の方になってもらうのかにより、何をするか変わります。
取りまとめ役になれば、やるべきことがいくつかあります。
・賛同してくれる人を募ります。呼びかける際、あまりに多いと、ご遺族にご迷惑がかかりますので、人数をある程度調整しましょう。
・代表で手紙を書き、お供えものを選び、それぞれから集金します。
・サークル仲間に、何を送ったのか写真を撮り、伝えます。
事務作業的なことが多いですが、もっと大変なのは意見が割れたり、もめたときにどのようにまとめるかです。
大変な仕事ですが、若くして亡くなられたA君やみんなの心を新たにする意味でも、その労を引き受けるのもご供養になるのではないでしょうか。
誰かに取りまとめ役になってもらう場合でも、これらを踏まえてスムーズに進むよう手伝ってあげるときっと喜ばれます。
2. お供えもの
いよいよ本題のお供えものについてです。
■品物の種類
ほとんどの場合、お供えものは、①食べもの ②お花 ③お線香などに分けられます。
①食べもの
日持ちするものが一般的です。
なかには、故人が好きだったものを選ばれることもあります。
②お花
花は、白が基本です。もし色を混ぜるなら、紫か青くらいまでとされています。
ですが、故人が好きだった花を送る場合、例えばA君が黄色のユリが好きでよく写真を撮られていたのなら、黄色のユリの花を送ると供養になるかと思います。
③お線香
お線香の煙は、あの世とこの世の道しるべになり、故人が迷われないようにという願いが込められています。
日持ちするので、お線香を送る方は多いです。
■予算の考え方
連名で送る場合、予算の決め方は二種類あります。
①「もの」を決めてから単価を出す
例えば、お線香を送ると決める⇒5,000円くらい⇒5人なら5人で割り、一人当たり@1,000円と計算する。
②最初に単価を決め人数をかける。(@単価×人数)
みんなでお金を出し合うので、個人で送るときよりも、少しグレードの高いものを選べます。ただ、あまりに高価なものですと、ご遺族に負担がかかります。物自体の絶対額とのバランスを考えたうえで、仲間と相談して決めましょう。
■のし紙
連名表記する際は、下記のことをわかるように記載します。
3名までは全員の名前を書きます。
4名以上ですと、「代表者の名前」「○○写真サークル一同」という書き方にします。
「外のし」または「内のし」か迷われるかもしれません。外のしにすると、送り主がすぐにわかるのでオススメです。
■手紙
品物には、手紙を添えた方がよいでしょう。
手紙の書き出しは、挨拶をまじえ、ご遺族を気遣う文を書きましょう。今回の場合は、事故で亡くなられているので、ご遺族の傷はまだ癒えていないことでしょう。そして最後に「お返しは不要ですので、どうかお気を遣われませんようにお願いいたします」と書き、ご遺族にお返しの心配をさせないようにします。
また、これはお供えものではありませんが、写真サークルにちなんで、手紙とは別に写真を一緒に送られてはいかがでしょうか。A君に撮ってもらった写真やA君を撮った写真なら、ご遺族に気持ちが伝わるかと思います。
のし紙や手紙などポイントがたくさんあるので、大変ですが、ご遺族にとっては顔も名前も知らなくても、故人を偲んでくれる友人がいることが支えになるはずです。