お墓参り後、仏壇にお参り。(お彼岸)
お供えものはどうすればいいの? (30代女性)

お彼岸に叔母のお墓参り後にご仏壇にお参りするのだけれど、お供えものは何が良いのかしら。全然わからないわ。

 

お彼岸のとき、お墓参り後、仏壇へお参りという方は多いのではないでしょうか。お彼岸の意味を考えると、なぜそのような流れになるのかが理解できます。お供えものを考えるためにも、まずは、お彼岸の意味を考えてみましょう。

1. お彼岸の意味

お彼岸とは、春分の日と秋分の日それぞれを挟む7日間のことです。「彼岸」とはあの世のことで、西方にあり、春分や秋分の日のころは、仏様の世界と現世が通じ合うことができると信じられています。そのため、この期間に法要やお墓参りをし、ご先祖様の供養をするようになったといわれています。

本来、ご先祖様は、お墓にいると考えられています。毎日お参りしたくても、お墓へ頻繁に行ける訳ではありませんが、仏壇ですと家でお参りができます。会いたいときにご先祖様に会えるよう「仏壇」という方法ができたと言われています。仏壇からもご先祖様に繋がっているのです。現代風に言うと、どこからもアクセスできるようなものですね。

あの世とこの世が通じ合うお彼岸にお墓参りに行くことで、ご先祖様をより身近に感じることができます。その後、仏壇にお参りすることで二重の意味でご先祖様に会えるのです。

あの世とこの世が通じているお彼岸に、お墓だけでなく、仏壇もお参りすると、元気な様子がご先祖様はよりわかりますよね。

 

2. お供えものについて

なぜお墓と仏壇両方にお参りするのかを踏まえて、本題のお供えものについて、考えてみましょう。お彼岸にお供えって、ぼたもち、おはぎじゃないの?という声が聞こえてきそうですね。昔からお彼岸には、ぼたもち、おはぎをお供えする習慣がありました。理由は諸説ありますが、赤い色には魔よけ、小豆には邪気を祓うという説、もち米と小豆を合わせることから、先祖の心と心を合わせるという説などがあります。

お彼岸に、ぼたもち、おはぎをお供えする理由がわかりましたね。お供えものは、他にどんなものがあるのでしょうか。考えられるものとして、①食べもの、②お花、③お線香・ロウソクなどがあります。

①食べもの
ぼたもち、おはぎが定番ですが、それ以外のお菓子や果物、土地によっては五穀や野菜を送られる方もいらっしゃいます。型にこだわる必要はありません。

②お花
花は、白が基本です。もし、色を混ぜるなら、紫か青くらいまでとされています。ですが、故人が好きだった花を送るときは、白や青でなくても良いでしょう。

③お線香・ロウソクなど
お線香はあの世とこの世の道しるべになると言われています。あの世とこの世がつながるお彼岸に良いかもしれませんね。

 

3. 予算

お供えものの種類がわかったところで、次は予算を考えてみましょう。お供えものの一般的な相場は、3,000円~5,000円といわれていますが、大切なのはご先祖様を想う気持ちですので、金額にこだわる必要はありません。

 

4. メリット・デメリット

お供えものには、いろいろな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。具体的にどんなものが適しているのか見てみましょう。

お供えもの メリット デメリット
お線香

「香りが穢れをはらう」「仏様の食べ物になる」
など供養としての意義が深い。

供えられたまま開封されないこともある。
香りが苦手な方もいる。

お花

高級感がある。遺族の心を慰める意味合いもある。

香りが苦手な方もいる。高価。
虫がつくことがある。
置き場所をとってしまう。
食べもの 法事の場合、親族で分けやすい。
お盆やお彼岸の場合は
お土産の意味合いも含まれる。
賞味期限がある
ロウソク 「炎で不浄を清める」
「煩悩の闇に光をあてる」など
供養としての意義が深い。
供えられたまま
開封されないこともある。
火事の心配

 

5. まとめ

いかがでしたか。
お彼岸の意味や予算などを考えると、より迷われたかもしれません。ですが、ご先祖様を大切に想う気持ちがあれば、型にこだわる必要はありません。お彼岸は、あの世とこの世がつながる日、故人へ感謝の気持ちを気持ちよく伝えたいですね!

 

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