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2019.02.05
上得意先から満中陰の挨拶状が届いた。お供えものは何を用意すればいいですか。 (20代男性)
上得意先から満中陰の挨拶状が届きました。(故人:前社長)葬儀には上司と参列し、香典をお渡ししました。上得意先ですので、なんとか周りと差をつけたいと思っています。上司に相談したら、お供えものを会社訪問時に持参したら?とアドバイスをいただきました。お供えものは何がいいですか?
この機会に営業としてアピールしたいのですね。
お供えものを持参する際に気をつけることを含めて考えてみましょう。
1. 満中陰とは
亡くなってから四十九日を中陰と呼び、この間は、エンマさまからの裁きを待つ期間といわれています。四十九日目に判決が下り、無事に成仏できる日とされ、この日のことを「満中陰」や「喪明け」とも呼ばれます。
今回の「満中陰の挨拶状」とは、無事に喪明けしたことを知らせるお礼の挨拶状のことです。
2. 営業としてできること
上司の方が言われているように、会社訪問したときにお供えものを持参することをオススメします。直接、会社の方と話すと印象も良いです。
ただし、前社長と現社長の関係によっては、せっかくの厚意がマイナスに働きかねないので、注意が必要です。仲があまり良くなかった場合は、ふれない方がベターです。仲が良かった場合は、現社長の耳に入るよう満中陰のことを伝えましょう。
現社長と直接お話しする機会がない場合、誰に伝えるかが重要です。例えば、あなたが「満中陰の案内状をいただきまして」と担当者の方に伝えるとします。そこで、「この人はうちの先代のことを気にしてくれているんだ」と思われるか、「そうなんだ」と思われるかは、感受性の違いによります。感受性の強い方に伝えた方が、あなたの印象は上がります。現社長の耳にも入りやすくなりますよね。
ちょっと計算高いんじゃない?と思われるかもしれません。ですが、満中陰の案内状について、話題にすると、周りと差をつけられるのではないでしょうか。
3. お供えもの
それでは、いよいよ本題のお供えものについて考えてみましょう。大きく分けると、①食べもの ②供花 ③お線香・ロウソクなどが考えられます。
①食べもの
おまんじゅうなどのお菓子や果物が一般的ですが、故人が好きだったものやみんなで分けられるものを選ばれることもあります。会社の場合、日持ちする小分けされたものが喜ばれるのではないでしょうか。
②供花
花は、白が基本です。もし色を混ぜるなら、紫か青くらいまでとされています。ですが、故人が好きだった花を送るときは、白や青でなくても良いでしょう。
高級感がありますので、少し見栄をはりたいなら、お花が良いかもしれませんね。
置き場所をとる、香りが苦手な方もいるなどデメリットを考慮して選びましょう。
③お線香・ロウソクなど
お線香は、「煙が仏様のご馳走になる」「香りが穢れを祓う」などの意味があります。
ロウソクは、「炎で不浄を清める」「煩悩の闇に光をあてる」など供養としての意義が深いです。
お供えものとしては無難で、送る方が多いですね。
他と差をつけたいと思われるなら、珍しいものや生前お好きだったものを選ぶと良いかもしれません。