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2019.08.31

はじめてのお彼岸「おひとり様」でおまいり。お供えものはどうすればいいの? (20代女性新社会人)

  

5月に伯母が亡くなりました。伯母には子供がいなかったからか、小さい頃からとてもかわいがってもらいました。私は今年から新社会人として仙台に勤めているので、伯母の葬儀には参列できませんでした。9月に変則の夏休みで初めて帰省します。ちょうどお彼岸の時季になるので、伯母の墓前にお参りしようと思っています。でも一人でお参りするのって初めて。特にお供えものは何がいいのか悩んでいます…。

 

何度もお参りをしていても、いざ1人でとなると何をどうしていいのかわからない…私にも覚えがあります。あなたがもし営業職であれば、お得意先様のご不幸にお参りすることがあるかもしれません。社会人のたしなみとして、この機会にマナーやお彼岸の意味も含めてインプットしておきましょう。

1. お彼岸の意味

お彼岸とは、春分の日と秋分の日それぞれを中心にした前後3日間、計7日間のことです。「彼岸」とはあの世のことで、秋分(春分)の日のころは、あの世とこの世が通じ合うと信じられています。そのため、この期間に法要やお墓参りをし、ご先祖様の供養をするようになったといわれています。

 

2. お供えものについて

では本題のお供えもの選びについてお話しします。一般的にお供え物とされるものは、①食べもの ②お花 ③お線香・ろうそく の3種類です。順にみていきましょう。

①食べもの

おせんべい、おまんじゅう、羊かん、クッキーなどお菓子が一般的ですが、故人の好物であれば、フルーツやお酒もOKです。

また、お彼岸といえば、ぼたもち・おはぎを食べますよね。ところでこの2つの違いはご存知?基本的には、ほたもちもおはぎも同じもので、名前が違うだけです。ぼたもちは春の花である牡丹、おはぎは秋の花である萩にちなんでいると言われています。また小豆には邪気を祓うという説もあります。

というわけで、お彼岸のお供えといえば、ぼたもちとおはぎが思い浮かびますが、他の方がお供えされることも多く、重なってしまう可能性があります。また、その日のうちに食べないと固くなってしまうので、あまりおススメはしません。ただし、あなたがご自分で作られるのであれば、その気持ちはきっと伯母様にも通じるはずです。他の品物に添えてお供えしてはいかがでしょうか。

②お花

菊の花が仏花によいとされていますが、白を基本にすれば特にとらわれる必要はありません。また、色を混ぜるなら紫か青までにしましょう。ただし、故人が好きだった花であれば、選択肢に入れてもよいでしょう。

③線香・ろうそく

お線香はあの世とこの世の道しるべになると言われています。あの世とこの世がつながるお彼岸には最適です。また、最近では絵柄や文字の入った線香やろうそくを選ぶ人も増えているようです。 

 

 

3. 予算

次は予算を考えてみましょう。

お供えものの一般的な相場は、3,000円~5,000円といわれています。また、お盆にお参りできずにお彼岸だけの場合は少し高額なものにされる場合もあるようです。質問主様の場合は、生前にとてもお世話になった方なので、少々高額なものでもよいかもしれませんね。ではありますが、大切なのはご先祖様を想う気持ちですので、予算の許す範囲でよいかと思います。

 

4. お参りのタイミング

お彼岸の期間である7日間であれば、どの日であっても良いとされています。あえて正式な日を選ぶのであれば、やはり「中日」よばれる4日目、つまり春分(秋分)の日が望ましいでしょう。なお、数ある国民の休日のなかで、この2つの休日は毎年日が変わりますのでカレンダーをチェックしておきましょう。

いかがでしたか。

色いろとマナーや作法について述べましたが、大切なことは故人を偲び感謝する気持ちを持つことです。伯母様の思い出話をすることも立派な供養です。また、伯母様にとってあなたは、おそらく我が子同然だったかと思われます。あなたが社会人として一所懸命に仕事に取り組むこと、あるいは幸せな家庭を築くこと、そんなことを望まれていたのではないでしょうか。

毎日をしっかりと生きること、それが何よりの供養かもしれませんね。

 

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