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2019.09.01

お彼岸にダンナ方の本家へお供え物。義姉から「私の分も手配してほしい」と頼まれた。どうすればいい?(30代主婦)

 

ダンナの姉、つまり義姉は何かと面倒なことを私に押しつけてきます。今度のお彼岸にダンナ方のお義父さんの実家、いわゆる「本家」へお参りに行きます。義姉は独り身の気楽さからか、旅行だそうで「私の分のお供えも手配してほしい」とのこと。しかも「伯母は礼儀にうるさい人だから、変なものをお供えしちゃダメよ!じゃ、よろしく~」だって。

この春に結婚したばかりの私は、親戚づきあいのツボがまだよくわかっていません。本当なら、逆に義姉に相談したいのに。しかも義父は他界、義母は入院中で相談できません。ダンナはダンナで子どもの頃から義姉にはアタマがあがらないようで…。

「自分のことは自分でせーよ!」というセリフを呑みこんで、明日買いものに出かけようと思います。不憫な私にどうかお知恵を授けていただけないでしょうか。

 

パワハラお義姉様に一気に寄り切られた感じですね。しかもお義姉様の性格からすると、伯母様の機嫌を損ねた場合、すべてあなた方のせいにされそうですよね。ご愁傷さまです…。

こういったケースのご相談は珍しいので、アドバイスになるかはわかりませんが、やはり基本的なことをキッチリ押さえることが肝要かと思います。順に見ていきましょう。

  

1. お供え物のポイント3つ

まずは相手方への気づかいという意味で次の3点をおさえておき、そのうえで後述するNGポイントの地雷を踏まないように気をつけましょう。

①消費できるもの

食べものや飲みもの、ろうそくや線香など消費されて無くなるものがよいでしょう。

②日持ちするもの、分けやすいもの

食べものの場合は常温保存OKのもので、個包装であればベストでしょう。

③故人の好みに合わせて選ぶ

思いがこもっているうえに、会話のネタにもなります。

逆にNGとされるお供えものは以下の3つです。
①肉や魚など殺生をイメージするもの
②バラなど棘(とげ)のある花
③派手な色の花。濃色の花。

 

2. お供え物の選択肢

一般的なお供え物とされるものは、①食べもの ②お花 ③お線香・ろうそく の3種類です。

①食べもの

おせんべい、おまんじゅう、羊かん、クッキーなどお菓子が一般的ですが、故人の好物であれば、フルーツやお酒もOKです。

また、お彼岸といえば、ぼたもちとおはぎが思い浮かびますが、その日のうちに食べないと硬くなってしまうので、あまりおススメはできません。ですが、「他のお供え物に加えてあなたの手作りのおはぎを添える」というのであれば、気持ちもこもっていて良いかと思います。

②お花

仏花には菊の花がよいとされていますが、白を基本にすれば特に問題はありません。季節の花を選ぶのもよいでしょう。また、色を混ぜるなら紫か青までにしましょう。ただし、故人が好きだった花であれば、選択肢に入れてもよいでしょう。また、見逃しがちなのが花粉。花粉が飛び散ると掃除がメンドウなことと、春の場合は花粉症になる場合もあります。お花屋さんに相談するのがよいでしょう。

③線香・ろうそく

お線香はあの世とこの世の道しるべになると言われています。あの世とこの世がつながるお彼岸には最適です。また、食べ物のように賞味期限を、花のようにスペースを気にする必要もないので、迷ったならお線香かろうそくにしましょう。また、最近では絵柄の入ったろうそくや、文字の入ったお線香などを選ぶ人も増えているようです。
 

 

3. 予算

次は予算を考えてみましょう。

お供えものの一般的な相場は、3,000円~5,000円といわれています。これを目安に、故人との関係性を考慮します。

ただし、質問者様の場合は気難しい伯母さま対策が重要課題です。安すぎても高すぎてもヘソを曲げられる可能性がありますので、ここは相場の範囲での中の上、4,000円台くらいにされてはいかがでしょうか。
 

 

4. 掛け紙と表書き

さて、品物選びについては要点を押さえられたかと思いますが、まだ気を抜けません。最後の詰めである掛け紙で不手際があると台無しになってしまいます。

ポイントは4つ。

①「のし」は不要

のしとは、掛け紙の右上に印刷されている、縦長の六角形のアレです。(図参照) のしは、お祝い事にしか使わないため、間違ってしまうと失礼なこと&「大変なこと」になります。伯母様の逆鱗に触れ「非常識な嫁」の烙印を押されかねません。くれぐれもご注意を。

②水引の結び方と色。

画像のような「結び切り」にします。一度結ぶと、ほどけない結び方で弔事や結婚など繰り返したくない場合に使われます。色は一般に、関東では黒白、関西では黄白といわれていますが、地域の風習によって様々なので、できれば他の親戚や知り合いの年配の方に相談することをおススメします。

③表書き

水引の上には、「御仏前」「御供」「御供物」などと記します。水引の下には、名前を書きます。苗字だけでもフルネームでも、どちらでもOKですが、親戚間の場合、フルネームもしくは下の名前の方がよいでしょう。また、薄墨で書くのは通夜葬儀まで。それ以外は通常の濃さの筆文字で書きましょう。

④内のしor外のし?

厳密な決まりはありませんが、直接手渡しする場合は、外のしが多いようです。また多くの方がお供えを送られそうな場合は、外のしの方が判別しやすいのでおススメです。

最後に

そうそう、言い忘れてました。今回はお義姉様の分もあわせて2つ選ぶのでしたね。姉弟で品物がかぶらないように、食べ物とお線香、和菓子と洋菓子、お菓子とフルーツ、お菓子とお茶などの組み合わせはいかがでしょうか。

また、お義姉様対策としては、品物の写真をとっておき、どんな物をお供えしたのか報告するとよいでしょう。ただし、あまり出来過ぎる嫁を見せてしまうと、今後も何から何まで頼られ(押しつけられ)っぱなしになる危険性もありますが。

さて、いかがでしたか?
ここまで押さえておけば、対策は万全かと思います。それでも嫌みを言われたら?そのときは人生勉強の一つとして、観念しましょう。
ご幸運をお祈りいたいします。

 

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