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2019.09.06

秋のお彼岸のお供えは、やっぱりおはぎ? (30代主婦)

  

義父が亡くなって初めてのお彼岸です。毎年デパートで食べものなどを買ってお供えしているのですが、この前テレビで「お彼岸はやっぱりおはぎですよね」といってたので気になりました。正式な決まり事とかがあるのであれば教えてください。

 
 

お彼岸のお供えものに特に決まりはありませんが、やはりお彼岸におはぎをお供えすることが多いです。だからといって皆が皆、おはぎをお供えすると、おはぎ大会となり朝昼晩の食事がおはぎ尽くしに…。なんてことのないように、ご実家に確認されるのがよいでしょう。ご実家でたくさん用意されるのであれば、それ以外のものをお供えしたほうがよいでしょう。

ちなみに「食事がおはぎ尽くしに…」は昔の我が家の実話です笑)。おはぎをおかずに、ご飯を食べる。最初は意外といけるかなと思ったのですが、最後のほうはほとんど拷問でした

1. おはぎ以外のお供え物

一般的にお供え物とされるものは、①食べもの ②お花 ③お線香・ろうそく の3種類です。

①食べもの
おせんべい、おまんじゅう、羊かん、クッキーなどお菓子が一般的ですが、故人の好物であれば、フルーツやお酒もOKです。

②お花
仏花には菊の花がよいとされていますが、白を基本にすれば特に問題はありません。季節の花を選ぶのもよいでしょう。秋であれば、キキョウ、ハナトラナオコスモス、ススキなどでょうか。また、色を混ぜるなら紫か青までにしましょう。

③お線香・ロウソクなど
お線香はあの世とこの世の道しるべになると言われています。あの世とこの世がつながるお彼岸には最適です。また、食べ物のように賞味期限を、花のようにスペースを気にする必要もないので、迷ったならお線香かろうそくにしましょう。また、最近では絵柄の入ったろうそくや、文字の入ったお線香などを選ぶ人も増えているようです。

 

2. やっぱりおはぎも…

「ご実家で用意される場合は、おはぎ以外のものを」と申しましたが、お彼岸といえばやっぱりおはぎ。そこで品物に添えて手作りのおはぎをお供えしてはいかがでしょうか。おはぎ大会にならないように2切れくらいでいいと思います。ご家族手作りのおはぎならお義父さまもお喜びになり、ついでにお義母さまにもデキル嫁をアピールできるのでは。

「おはぎ作りは苦手で…」

私もそうでした。でも母に教わったやり方だと簡単に美味しくできますよ。いくつかコツがあるのでお教えしますね。
・もち米は1日水に浸しておくと潰さなくても、もちもちの食感が楽しめます。
・塩を少し混ぜると、さっぱりとした甘さになります。
・難しい形作りもサランラップにあんこを挟めばきれいに仕上がります。手も汚さないのでおススメですよ。

 

3. おはぎとぼたもちエトセトラ

ところで質問者様は「おはぎ」と書かれましたが、「ぼたもち」ともいいますよね。この違いってご存知ですか。2つとも同じものですが、季節によって呼び名が変わります。ぼたもちは春に咲く牡丹の花にちなんで、おはぎは秋に咲く萩の花にちなんで、それぞれ名づけられました。四季折々の風情を大切にする日本人らしいいわれですね。

また、秋は小豆の収穫期で、小豆の皮が柔らかく粒あんでもおはぎが作れます。春は皮が固くなるので、こしあんにしたほうがよいでしょう。

そうそう、言い忘れていました。最近よくある質問が「お供え物は食べていいの?」です。おはぎはもちろん他の食べものも、お供えした後は、美味しくいただきましょう。神様に供えるものを自分たちも食べることで神仏の力を体内に取り込む、お供え物にはそんな意味もあるそうです。

最後に、なぜお彼岸には、おはぎ(ぼたもちなのでしょうか。古来から赤色には魔除けの効果があるとされ、邪気を払い先祖の霊を慰めるために、お彼岸におはぎやぼたもちが捧げられてきたのです。また、農作業が始まる春と収穫期の秋にお米で作られたおはぎぼたもちをお供えすることで神様に感謝の気持ちを表していたともいわれています。

 

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われます。季節の移ろいを感じるこの時季に、ゆったりとした気持ちでご先祖様への感謝の気持ちをいだきながら、美味しくおはぎをいただきましょう。

 

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